株式投資用語(あ行)

IPO/悪目/アニュアルレポート/ROI/ROE/ROA/EB/ETF/EPS/板寄せ/一目均衡表/インサイダー取引/売りあがり/売り残/売りつなぎ/売り長/益回り/MSCB/MBO/LBO/追証/型株/追っかけ売り/追っかけ買い/押し目/


IPO
 「Initial Public Offering」の略で、未上場企業が新たに株式を証券取引所に上場することをいいます。

悪目あくめ)】
 上昇相場(株価が上がっている状態)のときに何らかのきっかけで一時的に相場が崩れての押し目のことをいいます。

アニュアルレポート
 「Annual Report」でAnnualは「例年の・毎年の・年1回の」という意味で「Report」は「報告書」という意味なので「年次報告書」という意味になる。
 株式を上場している企業が1年間の業績などを投資家や株主などの利害関係者に報告するために作成される報告書のことです。

ROI
 「Return On Investment」の略で、「投下資本利益率」のことです。
 ROIは投下した資本がどれだけ効率的に利益となっているのかをみる指標で、利益額を投資額で除した数値で表されます。具体的に利益額や投資額とは何か、というのは調べる対象によります。一般的には、利益額=事業利益、投資額=資本+有利子負債、とされることが多いです。
 ROIが高ければ高いほど優れた投資、具体的には効率的に利益をあげた投資、だということになります。

ROE
 「Return On Equity」の略で「株主資本利益率」のことです。利益を純資産(資本)で割ったものです。
 資本をいかに効率的に利用しているかを把握できます。
 同じ100万円の利益をあげている会社であっても、資本金が100万円を元にして100万円の利益をあげている会社と資本金1億円を元にして100万円の利益をあげているのでは、前者の会社の方が後者が会社よりもうまく資金を利用しているといえます。前者のROEは100万/100万=1=100%となり、後者のROEは100万/1億=0.01=1%となります。当然、ROE100%の方が優良会社といえます。

ROA
 「Return On Asset」の略で、「資産利益率」又は「総資本利益率」のことです。
 企業の資産効率を見る指標です。
 利益を総資本額(資産額)で除して計算されます。
 効率が良く資産を使って利益をあげていれば高く算出され、効率が悪く資産を使って利益をあげていれば低く算出されます。
 必ずしもROAが高ければ投資的確性があり低ければ投資的確性がないというわけではありません(優良な資産を沢山保有していればROAは低くなるが逆に投資的確性は高まる)。例えば、投資するのであれば現金預金を沢山保有している企業にするに越したことはありませんが、現金預金を沢山保有していても僅かな利息にか生み出さず大きな利益とはなりません。その結果、ROAは下がってしまいます。

EB
 「Exchangeable Bond」の略です。
 他社株展開可能債のことです。

ETF
 株価指数連動型上場投資信託のことです。
 「株価指数」とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といったもののことです。それらに連動するように運用されている投資信託で、市場で売買することができるもの(上場している)のことをいいます。

EPS
 「Exchange Traded Funds」の略で「一株当たりの純利益」のことです。
 この指標を使うことで、現在の株価が割安なのか割高なのかがわかります。

板寄せ
 板寄せとは売りや買いの注文を1度に集めてそれらの条件を刷り合わせる形で売買を成立させる株取引方法のことです。
 通常ザラ場方式で株式売買は行われますが、買いか売りの一方に注文が殺到した時には、この方法で売買成立をさせます。
 また、寄り付きや引けはこの方法で売買を成立させます。

一目均衡表
  一目均衡表は、ローソク足と「転換線」「基準線」「先行スパン」「遅行スパン」などという線から構成さる表です。 「一目」で「均衡」がわかるという意味から、「一目均衡表」と呼ばれています。

インサイダー取引
 インサイダー取引とは、上場会社の会社関係者からその会社の重要事実を情報として得て、その重要事実が公表される前に株等の売買を行うことです。
 会社関係者とは上場会社・その親会社や子会社の役員・従業員、取引先、顧問弁護士・税理士・会計士などのことです。重要事実とは、株価の影響を及ぼすような合併や決算情報のことなどです。

売りあがり
 売り目標を持って相場の上昇につれて売りを増やしていくこと。
 反語は「買い下がり」といいます。

売り残
 信用取引の売りの残高のこと。

売りつなぎ
 現物株を持って信用取引でその銘柄を売ること。
 「保険売り」「つなぎ売り」ともいいます。

売り長うりなが)】
 信用取引で売り株数が買いか部数を(大幅に)上回ることをいいます。
 反語に「買い長」という用語がある。

益回り
 企業の1株当たり純益を株価で割った数値です。
 PERの逆数。

MSCB
 MSCBとは「Moving Strike Convertible Bondの」の略で、「転換価格(下方)修正条項付転換社債」のことです。
 簡単に言ってしまうと社債の一種なのですが、株式に転換できその転換するときの価格が会社の株価に応じて修正される契約になっている点で普通の社債とは異なります。
 転換するときの価格を転換価格といい、これは社債の券面額につき1000円という風に設定されてます。例えば、MSCBを1000万円持っている人で転換価格が250円だととすると、1000万÷250円で4万という風に計算され、転換を会社に請求した場合4万株と社債を交換することができます。
 MSCBの発行企業は、社債の発行額全部が株式に転換されると社債の償還(借金の返済)をせずに済みますので、発行会社に資金が残ります。
 転換する価格は毎月第二金曜日にその前日までの 3日間の平均値に修正されるなどといった契約になっています。そのため、MSCBを保有する人(ヘッジファンドなど)は、空売りで株価を下げておいて転換価格を意識的に 安い価格で債券を株式に転換し、高く売った建て玉を 品渡し返済して、差額が儲けになります。発行した会社の株価が下がるほど儲かる仕組みになっていますので、既存の株主は損害を受ける場合がかなり多いです。

MBO
 MBOとは、「Management Buy Out」を省略化した言葉です。
 経営陣が自分のお金で所属している会社・事業部門などを買収する(株などを買って)ことです。
 例えば、A社の社長が、A社の株を買占めして所有権・経営権を握る、という具合です。
 経営陣ではなく従業員の場合は、EBOEmployee Buy Out)と呼いいます)。

LBO
 LBOとは、Leveraged Buy Outを省略した言葉です。
 ある企業を買収するとき、買収資金を買収対象企業の資産価値や将来のキャッシュフローを担保に銀行からの借入等で調達し、企業買収を行う方法です。
 この手法は、かつてライブドアがフジTVを相手に買収をする際に使われる手法ではないか、と噂されたものです。これを使えば理屈上、ホームレスがトヨタ自動車を買収することも可能です(金融機関が拒否するので無理ですが・・・)。

追証おいしょう)】
 信用買いを行った銘柄の株価が下落しまたは信用売りの株価が上昇し、計算上の損失が生じた場合、保証金からひいた差額が一定比率を下回ったときに顧客が証券会社から追加徴収される保証金のことをいいます。

大型株
 発行済み株式が多い会社の株のことです。発行済株式総数の多さで大型株・中型株・小型株に分けられれます。
 目安は2億株と6000万株がそれらの基準になってます。
 2億株〜:大型株
 6000万〜2億:中型株
 〜6000万:小型株
 ただ、厳密な定義はないのであくまで目安です。

追っかけ売り
 株価など値段が下がっているのに売ること又は売り続けることです。

追っかけ買い
 株価など値段が上がっているのに買うこと又は買い続けることです。

押し目
 証券の価格が一時的に下落する場面のことをいいます。
 上昇トレンドの株を探して、押し目を狙って買い、反発したところで売るというのが、株式トレード戦略の1つですが、この戦略を押し目買いといいます。
 強力な上昇トレンドの場合は下落することなく上昇してしまうこともありこいういう状況を「押し目待ちに押し目なし」などと言います。




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